産業看護師は、患者ではなく企業で働く健康状態の人を相手にする仕事である。そのため、人とのコミュニケーションや指導が好きな人が向いている。企業で働く従業員には、生活習慣病予備軍である人やストレスを抱えている人が増えている。指導や面談の際は、一方的に言うのではなく、面談相手の考え方も考慮しつつアドバイスをすることが重要だ。人の話を聞くのが得意な人や、アドバイスが得意な人はそのスキルを活かすことができる。
他には、勉強熱心な人も産業看護師に向いていると言える。医療技術は日々進歩しているので、相談に乗る相手である産業看護師も多くの知識を身につける必要がある。例えば、苦痛の少ない検査を受けることができることや、助成金の出る治療を受けることができることなどを知っておくと良い。相談者にとって適切な助言をするためにも、新しい知識を身につけることを積極的にできる人に向いている。さらに、今まで病院で学んだことを活かして働きたい人にも向いている。病院では特定の診療科に関する業務をするので総合的な仕事をするのは難しい。その点、産業看護師であれば外来で学んだことを活かすことができる。病気になる前に予防したいと思う人も産業看護師に向いている人だ。
産業看護師として働くと医療業界以外の知識や経験も身に付くが、自分で仕事のスケジュールを管理するという大変さもある。新しい考えや環境への好奇心があり、病気を予防したいと考えている人にぴったりの仕事である。